令丈ヒロ子の本

今日ご紹介するのは、令丈ヒロ子『レンアイ@委員シリーズ』です!


このシリーズは、小学校高学年の子から、中学生くらいの女の子、その親御さんにオススメしたいシリーズです。このくらいの年齢になると、お洒落を気にしたり、体型、髪型、メイク、また彼氏に興味を持ったりしますよね。

そんな女の子の悩みを一緒に考えられるのが、このシリーズです!!!


主人公のワコとナツメが、体型やお洒落、彼氏彼女といった悩みにのってくれるという「レンアイ@委員」をすることになってからの2人を描いています。悩み相談に乗ることにして、実践的に下着屋に駆け込んだり、ダイエットにチャレンジしてみたり、また、家族や彼氏のことで悩んだりする姿は、だんだんと成長していく女の子を応援してくれるのではないでしょうか?


今日はこの辺で。

上橋菜穂子の本・続

今日ご紹介するのは、昨日の続きで、上橋菜穂子さんの『守り人シリーズ』です。

バルサという、武術に秀でた女性が国の王子を助けることから、物語は始まります。国の王子チャグムと、その用心棒となったバルサ。二人を中心に国は動き出します。全十巻にも渡る長いシリーズですが、次第に明らかになっていく国の容貌と、また、他国との駆け引きは、戦国物の好きなお子さんにもお薦めしたいシリーズです。


上橋菜穂子さんは、学生時代、オーストラリアの先住民である、アボリジニとの文化の違いを研究していました。作品は全て、そのときの研究の後に書かれたもので、それだから、上橋さんは「作品のルーツはそこにあるかもしれない」とシリーズ最後の本のあとがきでおっしゃっていました。


上橋さんの作品のカラーですが、異国物が多いです。また、主人公が国などの大きな存在のあるものに巻き込まれていきます。また、上橋さんの尊敬する方は、処女作である『精霊の木』を読んで、「あいつならこの1冊に書かれているエッセンスで5冊は書ける。」と匂わすようなことを仰ったとか。それくらい、始めのころから才能をうかがわせてたんですね。


では、また。

上橋菜穂子の本

今日ご紹介するのは、上橋菜穂子『獣の奏者』です!

医師を目指す女の子の姿が印象的な本です。


もともと、天涯孤独のエリンが、獣の一匹と、仲良くなり、最終的には自分のパートナー的な存在にまでなります。その過程がとても楽しい物語です。


獣は、初めて出会ったときは距離があり、なかなか心を開けてくれないのですが、エリンが試行錯誤を繰り返した結果、その生態の謎も解けて、そのことを社会にも認めてもらえます。

しかし、社会に認めてもらえることは、また社会に利用される可能性もあるということ。

戦争で利用されそうになったりする危ういこともあるのですが、なんとかそんな立場から獣を必死に守るエリンは、物語といえども、「立派だ」といえると私は思いました…涙


NHK枠で、アニメ化もされました。


子どもだけでなく、小説は、大人も充分楽しめると思います。是非是非読んでみてください。